初めてお会いしたのは、かれこれ20年前のこと。成田空港でした。
私は、完全に添乗員だと思っていましたので「のどが渇いたので飲み物を買ってきてください。」とお願いしました。
すんなりと買ってきてくれましたから、まだ添乗員だと信じて疑いませんでした。

研修で向かった先はロスアンゼルス。
夕食はフランチャイズ各社の社長や部長の面々とご一緒することになっていたので、定刻少し前(いかんせん、私が一番若くて、唯一の紅一点だったものですから・・・)
に待ち合わせのフロント前に出向くと、1番ノリだと思っていたのですが、先にいました。

「そりゃ添乗員だもん。1番先だわね~」と思い直し、メンツが揃うのを雑談など交えてお待ちしていました。
今後の訪問看護の展望などについて意見交換などしていると、その添乗員がやたらめったらと話に口をはさんできます。
ひやひやしていたのですが、唯一の部長だった方に「あの添乗員、生意気ですね?」と小耳に入れたところ、
「何言ってんの!!ザーの親玉だよ!!」
こうして、添乗員と何十時間にも及んで思っていた人が、偉い方だと思い知ったのです。

あれから、20年・・・
苦楽を共にしてきたような・・・
私の今があるのを陰ひなたからずっと支えて(?)くださってきました。

2年ほど前からは、弊社の役員にもなっていただいていました。
その方が先日、11月1日15時18分にお亡くなりになりました。

心の整理がつかない経験をほとんどしたことが無い私は、ただいまドツボです。
ただただ、無念だっただろうなと想像の余地は拭えませんが・・・安らかにお休みください。
いつか、あの世でお会いできた時に、叱られないよう、頑張って生き抜いてみます。

合掌